やし

her/世界でひとつの彼女のやしのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.5
切ねぇ〜。


PCのOSに恋する男の話。

OS(システムソフトウェア)に恋するなんて、いくら近未来の話とはいえ、変わった男もいるもんだ。
まぁ、現代でも世の中を見ると、現実には存在しないアニメなどのキャラクターに恋したり、恋愛シュミレーションゲームにハマったり、アニメグッズと結婚したりする人もいるぐらいだしな〜。


…と鑑賞前は思っていたけど、

彼は人間を愛すことが出来ない変わり者の男ではない。ただ、一人の女性との恋が上手くいかなかっただけ。。

…え?それってただの失恋だよね?
誰でも経験あるよね??


そう、要はこれは誰にでも起こりうる話。


この映画、めちゃリアルに恋愛を描いているうえに、恋の相手のOSなだけにとっても高性能。
0.2秒で1万個の名前から適切な名前を選んだり、
専属秘書のようにスケジュールを教えくれたり、
作った文章を校正してくれたり、
PC内のデータを管理してくれたり、
二人の写真がないからと代わりになる曲を作ったり、歌ったり、
グーグル先生のように何でも知っていたり、
他社に自分を売り込んでくれたり。



実体がないから、触れたくても触れられないけど、朝も夜も話したいときにはいつでもそばにいるという適度な距離感。

それでいて自分のことを愛してくれている。


しかも、声も魅力的。
(OSであるサマンサ役のスカーレット・ヨハンソンは声だけの出演でしたが、すごく良いキャスティングでしたね。あの声にあの話し方、たまりませんww)


そりゃ、惚れるよね。


と、まぁ、思いっきり恋愛映画だった。


この映画の主人公もそうだったが、
恋に泣いて、恋に笑ってと。

いいなー、恋愛って。



【補記】
この映画は近未来を舞台にしていて、主人公やその他の登場人物は、常にケータイに話したり、ケータイを手放さずにいられない生活を送っているが、
それは街中の大多数の皆が、常にケータイを見ていて、ケータイを手放さずにいられない現代の自分たちと何が違うのだろう。
やし

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