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her/世界でひとつの彼女の大大のネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

・大事な人との別れからの再生と成長の物語


・普遍的な人生の転機を描いてるから、テーマはテクノロジーだけど観る人の共感を得てる

・別れの気配がするときに出てくる、おもひでの数々を小刻みに見せるのエモい

・OSがめっちゃあげまんで人生を最適化してくれててありがたすぎる

・主役がホアキンフェニックスで驚愕(ヒゲモジャボーボーからの清潔感)

・映像の背景と衣装の色の合わせ方がとても計算されていて、無駄な配色が無くて美しく整っている

・離婚調停中にデートで浮かれたり、ボイスチャットではっちゃけたり、離婚直後に仏教徒になったり、野郎のだらしなさやフリーダムな部分が描かれていてとても良い

・AIがめっちゃ精度の高いときめきメモリアルな感じからどんどん変容してくのがおもしろい

・元妻の冷めた眼差しでドン引きするとこ痛すぎる。。

・目に見えない情念的なものを描くことに挑戦してる感じが素晴らしい

・にしても、AI自身が開拓していく価値観や倫理観の描き方がめちゃくちゃおもしろい

・AIは自分で学習・成長・探求をしていくから当然、開発した人間の想像のつかないことが起こる

・するとAI独自の価値観や常識やルールが生まれるのは当然で、そこで人間と葛藤することになる未来を示していて、唸らされる

・人間にとって、AIがタスクをこなす便利な存在になる未来はもうすぐそこまで来ているけど、互いの心のそこから理解し合うことには、課題が山ほどあることを今作はつきつけている

・だから、現状はやっぱり人間同士が心地いいよねっていう落とし所がなんともリアル。
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