kanegon69

her/世界でひとつの彼女のkanegon69のネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

AI との恋、本当に近い将来ありそうな話だと感じました。人間同士だと、どうしてもお互いの都合、感情のズレ、疑心暗鬼、決してバラ色ばかりではすまされません。現実の人間関係は、傷つき傷つけ、失望することも当然あります。映画の途中までは、それは実態のないAIなら、心地よくいられるよな、その方が傷つかないだろうし、それを好む人も大勢出てくるかもしれない、なんて考えていました。しかし、この映画はそこで終わらない、、AIが悩み出す、AIが物理的な関係を求めたり、そして最後に愛しながらも苦悩して去っていく、、これは何を意味しているのか、色々深く考えさせられました。この映画はひょっとすると愛の本質とは何かを描きたかったのかもしれません。最後に主人公がようやく本当の愛とは何かを分かりかけた、そんな印象のシーンがありました。

映画のテーマは深く、オーディエンスをものすごく惹きつけました。さすがにアカデミー賞の脚本賞を取っただけあり、ストーリーが素晴らしかったと思います。

こういう映画って、とても余韻が残り、心地よいです。単なるSFでなく、素晴らしい良作だと思います。年末年始の最後に観れてよかったなぁ、、
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