悪魔の毒々クチビル

キャビン・フィーバー ペイシェント・ゼロの悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

3.6
悪いなのび太、この防護服は一着だけなんだ。

若者グループが無人島に遊びに行ったら実はそこの研究所で致死率100%の極悪ウイルスが蔓延していたお話。

人気細菌グチャドロパニックホラー映画の「キャビン・フィーバー」3作目にして1の前日譚です。
このシリーズも観るの久し振りだなぁ。

今作では何とこの殺人ウイルスに免疫を持つおっさんが登場。しかも何故かショーン・アスティンが演じています。
そしてウイルスで息子を亡くし長期間の軟禁や人体実験の影響で気が触れたのか、とんだ厄介クズになってしまっていて色々と物語を掻き乱して行きます。

あ、中盤辺りまでの若者のチャラい日常風景は、最早この手のホラーの通過儀礼だと思ってグダーっと観ていれば良いと思うよ。
感染してからのお馴染みグチャドロ描写はいつも通り悲惨なグロシーンでしたし、クン○ニしたら…のシーンは中々の気持ち悪さ。
身体がグズグズなので、発砲の反動で腕が千切れたりする脆さなのも良いね。
感染者同士のキャットファイトも見応えあって、ディルドで衝撃を与える行為、通称ディルドンも炸裂して一番印象的なシーンでした。

でも何故か一部の感染者がゾンビみたいな状態になっていて、そこは違和感ありました。最悪その改変で面白い、またはエグいシーンが作れればまだ良かったんだけど本当に何の意味も無かったような。
あと仮にもこれだけ危険なウイルスを研究しているんだから、胸元ガッツリ見せる格好は普通しないでしょ。パロディAVじゃないんだから。

まぁホラーシリーズの前日譚って位置付けの時点でハッピーエンドな訳は無いんですが、これまた胸糞なラストでしたね。
で、あれから1に繋が…るの?
いや、もう1も観たの大分前だからハッキリ覚えているのがイーライ・ロスのニタニタ顔と「パンケーキ!」くらいだけど、イマイチ想像出来ないというか。最低でももう一悶着ありそうなもんだけど。
どちらかと言うと2のその後の方が描写的に相当悲惨なものが描けそうな気もしますが、予算不足だったのかな。
それでも某ク○イモリシリーズみたいな劣化具合では全然なくて、普通に楽しめました。
結局リメイク版だけまだ観ていないんだけど、面白いのかしら?