悪魔の毒々クチビル

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレンの悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

4.0
「お前の最も大切なもの…それを奪う喜びをくれないか?」

FF7から2年後の世界を描いたお話。

FFシリーズの中でも人気の高い7がフルCG映画に!と、公開当時は話題になったような。
まぁFF7と言えばね、俺も小学生の頃初めてプレイしたFFなんで思い入れもありますし、その後も派生作品が数多く出て現在はリメイクもされたりと今なお根強い人気があります。
と言うか7ばっかやってて他のナンバリングそんなにやってないし。
そして明日、リメイク3部作の2作目である「FF7 Rebirth」が発売されるので久々に今作も見返してみました。
俺自身、今はもうゲームってそんなにやらないからこそ逆にFF7をやっていたあの頃の思い出は今でも染み付いていて、特別な思い入れのある数少ないゲームなのでリバースも買います。むっちゃ楽しみにしています。
ヴィンセントがプレイアブルキャラじゃないってのだけショックでしたが、それを差し引いてもクッソ楽しみなのよ~。
何なら有給も駆使して明日からゴリゴリの連休を取ります。


今作ではセフィロスとの闘いを経て、平和を取り戻したかのように思えたクラウド達だが、星痕症候群と呼ばれる病に一部の人々が苦しんでいて、原因を探るクラウドの前に新たな敵が現れる…と言った内容。

まず注目したいのが、クラウドの武器よね。
ゲーム本編で愛用していたバスターソードばりの大剣でありながら、分解して二刀流になったりブーメランみたいにぶん投げたりと更に厨2心を擽るかっけぇ武器になっています。
その大剣を収納するバイクもまたかっけぇ。
寧ろこれをゲームで使いたかったくらい。

今回クラウドを襲う3人組のカタージュ一味ですが、一応セフィロスの思念対って設定で、昔観たときも改めて観返した今もこの設定にイマイチピンと来ない所はあれど、仮にもセフィロスの思念対なので一人一人がかなり強いです。
タークスじゃ歯が立たないレベル。
ティファでも一味の一人ロッズに負けてしまうくらいでしたし。
あと3人ともマザコン。

そう言えば今作を観るまでルーファウスって死んだと思っていたんですよね~。しかも意外と格好良いキャラだったのね。
「気付けよ、親不孝者」は痺れた。
レノとルードのコンビも今回はカタージュ一味にひたすらボコボコにされていて気の毒だけど、観ていて楽しい二人ですよね。
レノ役の藤原啓治さんの逝去によって「リバース」では出番少な目なのが悔やまれます。本当に早すぎる訃報でしたね……

物語自体は悪くないしスタイリッシュな戦闘シーンもめっちゃ良いんだけど、クラウドの仲間達の活躍が若干控え目なのが残念ではあったかな。
ティファのリベンジマッチとか、ヴィンセントとヤズーのガンバトルとか観てみたかったです。でも中盤クラウドのピンチに駆け付けるヴィンセント兄さんは素敵でした。

そして遂に甦ったセフィロスとクラウドの一騎討ち、セフィロス復活とともに流れる名曲「片翼の天使」で更に爆上げなのよ~。
なんだろね、セフィロスのあの全てにおいて上を行っている雰囲気、唯一無二ですよね。
実際化け物じみた強さも誇る訳だしで最高。
そもそも自らの出生の秘密さえ知らなかったら、皆の英雄セフィロスのままだった訳で。
クラウドに執拗に絡んでくる半ストーカーみたいなキャラにはならなかっただろうにねぇ。

なお過去にギネス・ワールド・レコードが発表した「ビデオゲーム史に名を残す悪役トップ50」でも、セフィロスは6位と大健闘しています。因みに1位はクッパでした。
そしてクラウドもこれまた「ゲーム史上最も有名なキャラクタートップ50」で5位と、改めて今作の世界規模な人気を再認識しました。因みに1位はマリオでした。

かなり久々に見返したので、その分楽しめました。
そしてこれ以上の画質でリメイクされた本編をプレイ出来る日が来るとは初見の時は思ってもみなかったなぁと、しみじみ。
PS3発表当時、デモ映像としてFF7のオープニング映像がPS3版の画質で製作されたものを観て「このままPS3でリメイク作ってくれよ!」とあの時は思いましたが、今振り返ると作らなくて本当に良かったと思います。
明日が楽しみや!!