ガブXスカイウォーカー

インターステラーのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
3.7
ノーラン版『2001年宇宙の旅』。
『インセプション』が人間の心の中に潜っていく話だったのに対し、今作は居住可能な新たな惑星を探すために宇宙へ旅立つ。全く正反対かと思いきや、ノーラン監督のインタビューによると、『インセプション』は内側に向かってばかりじゃダメだ、という話だそうだ。常にノーランの目は宇宙に向けられているのだ。

今作の特撮はノーランがフィルムの質感を好み、ミニチュアの宇宙船を製作してフィルム撮影している。氷の惑星のシーンはセットやCGではなく、アイスランドの氷河でロケだ(もちろん、シーンによってはCGも併用している)。徹底したこだわりの映像は目を瞠らせる。

しかし、父親と娘のドラマを軸に、人類が宇宙で進化する壮大な展開は難解である。なんでブラックホールが過去の自宅の本棚の裏に繋がっているのか全く理解できない(あ、解説は要りませんので)。しかも169分と長い。いや、これこそがノーラン監督の魅力なのであろう。

世界中から賞賛を受ける今作であるが、僕は乗れなかった。もっとシンプルで、笑いあり、戦闘ありとスター・トレックシリーズみたいなエンターティーメントが僕にはあっているのだろう。
あー疲れたわ。