若きディランが存在した
60年代のグリニッジビレッジ。
今から見れば
夢みたいな場所に思えるけれど、
その場にいればそれだけじゃないことも、想像できる。
お揃いセーターの四人組コーラス隊。
軍隊所属の目新しくもないフォークシンガー。
PPMみたいなルックの毒っけのないフォークグループ。
それらに比べれば
主人公の歌う歌はずっーと魅力的に聴こえるんだけど、
どっこい世間は甘くない。
猫が可愛い系映画の最新作。
しかし、
可愛いだけじゃ駄目みたい。
猫として可愛がられるためにも
ショービス界を生き抜くためにも。
今から考えられうる圧倒的なホンモノが現れても、見向きもしないで目の前に追われてて。
でも、
世界は変わりはじめているし、
その変化の隅っこには
彼の貢献がある、かなあ?
まあ、なくは無い、かなあ?
何か成し遂げたわけじゃ無いけど確かに存在した人を
拾い上げてそこから物語を語ることが
この映画の意味だと思いました。
ヒストリーから、ヒズ ストーリーを語り直す。
"ソーシャルネットワーク"でもそうだったように、
ジャスティンティンバーレイクが皮肉な役を演じていて、深みと含みを足してる。
まったくよく引き受けるなあ、偉いなあ。