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グランド・ブダペスト・ホテルのsahoのレビュー・感想・評価

4.0
“最も嫌味で、魅力のない人物に唯一必要なことは愛されること。そうすれば、いつか彼らも花のように心を開くだろう”

再び鑑賞♡
おちゃめでちょっぴり意地悪なストーリー、独特で記憶に残る音楽、お菓子箱をひっくり返したような世界観、そしてアンダーソン作品常連の豪華俳優陣。
たまらん〜〜〜♡
ウェス・アンダーソンらしさが一番炸裂してる作品だと思う。

正直昔観た時は「かわいいけど、普通」と思っていました。
が、町山さんの解説を読んでこの作品のイメージがガラリと変わり、とても深いメッセージがあると知ってから大好きに。
この作品はシュテファン・ツヴァイクという作家に捧げたもの。
すべての人が平和に暮らせると信じでいた彼は、第二次世界大戦を目の当たりにして「世界平和は叶わない」と絶望して自ら命を絶つ。
それから忘れられた作家だった彼の作品を監督が古本屋で偶然見つけ、作品化。
詳しくは町山さんの解説を・・・!
https://miyearnzzlabo.com/archives/18434

第二次世界大戦は終わっても、今でも世界平和とは程遠い。
映画を見終わったあとの少しほろ苦い後味は、現代への皮肉なのかな、と思ったり。

65本目 / 2020
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