「ブルー」なジャスミンというタイトル。
憂鬱で「ブルー」。実に高慢ちきでハリボテで見栄っ張りの金持ち「ブルー」カラー。
こりゃ確かに「ブルー」ですね。ジャスミンさん。笑
いっそ清々しいほど最後まで見栄っ張りで他力本願の我儘女でありながら、腹立たしいだけで終わらないのは、ジャスミンがある意味とっても「純粋だから」。
だって子供のままだよね。
「欲しいから欲しい」「何にもしないで良い暮らしさせて欲しい」、子供の欲望。
手に職つけるのも理由をつけては遠回りしようとするのって、宿題をやりたくない子供と同じ理屈だ。
相手が嫌いとかバカにして見下してるのも、そっくりそのまま子供のまんまで止まってるから。
最初はいちいち高慢ちきで嫌な奴と思って見始めるんだけど、畳み掛けてこられると、段々子供相手に何言っても無駄だよな、と思えてしまうこの魔法！！笑
だから、元旦那に意地悪してやる！で破滅するし、そりゃあ旦那よ、「大人同士、冷静になって話し合おう」なんて無理ですよー！結果通報されてしまう、最高に皮肉な爆破スイッチです。 お見事！ 笑
これが改心したり成長したりするのが大抵の映画のセオリー、ハッピーエンドなんだろうけど、最後までそのまんま、ってとこがまた、最高に皮肉でこの作品の面白みなのかもしれませんね。
