Hondaカット

ブルージャスミンのHondaカットのレビュー・感想・評価

ブルージャスミン(2013年製作の映画)
3.5
70点。ウディ・アレン監督作はめちゃくちゃ好きというわけではないが、近年だと『ミッドナイト・イン・パリ』はとても好きな映画。アレン監督はいくつかのアプローチを持っていて使い分け、映画を作って(量産して)いるようにみえるが、今作は主役のケイト・ブランシェットを中心に据え、彼女の芝居で周りの全ての要素を回していくような映画。そしてその芝居が素晴らしいの一言なので(祝オスカー)2時間を押し切れる、という印象。「嫌な女」なのに、絶妙に感情移入させていくのは匠の名人芸だ。

ウディ・アレンは「肩の力ぬいて作品を作っているように見える」のが、作風だと思う。実際結構抜いていると思う。抜いたってちゃんと【映画】を作れるのだ。全力でものを作るから偉いとか傑作だとか、そういう事ではないようだ。つぐつぐ【映画】とは不思議だと思う。
Hondaカット

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