まめまめちゃん

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

4.3
アベンジャーズがシネコンでやってる!てだけで見た。劇場観賞は2回目(レンタルでは2回ほど)。

実は私はこの「エイジオブウルトロン」が、MCUで最初に見た映画だった。当時は話題の映画をそこそこ追えればいいかなと思っていた。そういえば「アベンジャーズ」ってあったね、見てないけど〜(当時)なんて思ってたら、なかなかの宣伝費を使ってハリウッドからやってきたこの「アベンジャーズ 」の続編。いろんなヒーロー単体の物語の集結作。まとめサイトを見てもピンとこない(「アイアンマン」さえ見てなかったから当然)。そんなわけでほぼぶっつけ本番で見た。それなのにIMAX3D字幕版だった(映像体験さえ豪華にすれば物語は自然と伝わってくると勘違いした末の選択)。

枝葉末節を省きに省いて得たストーリーはこれだ。
大量殺戮武器の製造とか物理的に悪いことをしてる組織をキャッチしたヒーローたちは、戦いに勝ってその組織に潜入。そこで奪われたロキの杖を持ち帰る。その組織ではソコヴィアという地域出身の双子が超能力パワーを鍛え上げられていた。ソーの送別パーティーをやってる最中に科学者トニースタークが作ったAI武器がバグり、大量の子分を引き連れたウルトロンというちょっと冴えないロボットが生成されソコヴィアに篭城する。やがて双子はウルトロンに従えば故郷を失うばかりか世界が滅びることを知り、アベンジャーズに加担してウルトロンと戦うのだった…!

なんだけども、いま思えば、アレはあの時のアレとか、ソレはこれから出てくるソレのソレとかいうのが大量に織り込まれた物語。さらにアベンジャーズは最強パワーで戦いつつ、被害を最小限にする努力もしているのだけどいかんせん戦いの規模がデカ過ぎて…ハルクVSハルクバスター戦の破壊活動は酷いし、ソコヴィアがこーなったらそりゃやっぱりこのコロナなんてもんじゃない被害者が出たに違いない。地球を守るってなんやろ?という疑問が世界中の人々だけでなくヒーローの中でも生まれてくる、そんな物語なんだと改めて気づかされる。本作に織り込まれたストーリーの壮大な断片を拾いつつ、ヒーローたちの活躍を映像で楽しむには、これからも映画館しかないんじゃないだろうかとアホな私は思う。コレを1回見て全部理解しちゃう人、本当に凄いよね。私なんて配信とかで見てたらもう絶対半分くらいいろいろ見逃す自信あるな。


初めて本作を見たその日はとってもくたびれて半日寝て過ごし、もうアベンジャーズは見らんでよかバイと思っていた。しかし何故だか「キャプテンアメリカ・ファーストアベンジャー」→「ウィンターソルジャー」を手に取ったわたしはその後MCUの世界に完璧にハマっていくのだった。

ヒーロー映画といっても一括りにはできないし、そしてやっぱりMCUは何度見ても発見がある。カッコいいし見応えのあるきちんとした映画たちだ(今となっては自明)と改めて思ったコロナ明けの映画館だった。

もちろん本作単体についてはモヤモヤする箇所がいくつかありはする。またしてもまたしてもトニーのやらかしと後始末の物語だってこと。だからこそ敵役はカッコ悪く描かれたのかなということ。それとラストあたりに出てくる真っ赤なヒーローは無敵かと思いきや…でもそれは元々が闘争本能を持たなかったAIだからかな?なこと。本当は5.0なんだろうけど、あえてのスコア。みんなを同じだけヒーローにしようと思っても無理があるよね。
その点は、「アベンジャーズ」「アベンジャーズエンドゲーム」は完璧だったと思う。