青山

ビューティフル・ダイの青山のレビュー・感想・評価

ビューティフル・ダイ(2010年製作の映画)
3.6

連続殺人犯の元カレを通報した過去を持つ主人公。事件のショックから酒浸りになりながらも、アル中治療のサークルで新しい男に出会いデートを重ねる。しかし、殺人鬼元カレは密かに脱獄して彼女の元へ迫っていた......。


この感じ、好きです。
文芸的なサスペンスといった雰囲気で。

視点が主人公と元カレ、さらに現在と過去を行き来し、画面やピントが揺れる不安定な映像と相俟ってとても分かりづらいです。しかし、その分かりづらさも雰囲気として作品の良さに繋がってるのがイカしますね。
で、正直過程はややだれるものの、ラストがすごくいいです。いいというか、好き。というか、特に学生時代の私の琴線をぶった切る感じ......。大学の頃にこれを撮れたらよかったのにと思わされます。まぁネタバレなしにはラストは語れないのでアレですが、まぁ美しいですね。たしかにビューティフル・ダイと言いたくなるのも分かる。ただ、原題は「A Horrible Way To Die」と、邦題とはちょっと違ってます。この結末は美化しすぎないところがいいと思うので、そうなるとやっぱビューティフル・ダイはちょっと違うのかなぁと思いますね。
まぁなんにしろすごく切なかったです。こんなつらいことある〜〜??
青山

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