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オーバードライヴのHIROのレビュー・感想・評価

オーバードライヴ(2013年製作の映画)
4.0
運送会社社長のジョン(ドウェイン・ジョンソン)は、前妻に引き取られた18歳の息子ジェイソン(ラフィ・ガブロン)が友人にはめられて麻薬の包みを押しつけられ、現行犯逮捕されたと知る。最低でも10年の刑務所暮らしを課されたジェイソンを助けるため、ジョンは女性検事キーガン(スーザン・サランドン)と交渉し、息子の代わりに麻薬密売人逮捕を請け負うことになる。運び屋を装い、売人の元締めマリーク(マイケル・K・ウィリアムズ)に接触したジョンだったが、その背後にはさらなる大物密売人の存在が浮上。ジョンはさらに危険な状況へと身を投じていくお話。

ドウェイン・ジョンソン主演作の中では1番ではないかと思った!

意外にもシリアスな内容で、アクションシーンはほぼ皆無。
でも、かなりよくできていたと思う。

実話を基にした映画で、テーマがなんだか他人事ではないようなものだった。
アメリカでは、麻薬で捕まった人が減刑を狙って、他の犯罪者を密告することが結構流行っているらしい。
だから、麻薬にちょっと興味があるくらいの若者がハメられて捕まり、そのまま懲役10年の刑をくらうことがあるらしい。
この理不尽なシステムに巻き込まれた息子のために奔走する父親役のドウェイン・ジョンソンが良かった!

アクション映画かと思っていたけど、親子のドラマに重点を置いていたことで物語に深みがあった。
ドウェイン・ジョンソンは全く強くなくてちょっとガタイのいい一般人程度の存在。
でも、それがリアリティがあって、家族のために危険を冒してでも犯罪組織に立ち向かって行くところは燃える。

終始緊張感があるところが飽きさせないし、何よりもドウェイン・ジョンソンの新境地的な作品だった。
彼の演技力には驚いた!
ちゃんと表情で演技していて、あんな体をしているのに、あまり強そうじゃないところをしっかり表現していた。
また、息子を心から想う父親の姿がとても自然で良かった。
正直ただのアクション俳優だと思っていたことが申し訳ない(´Д` )

その他のキャストの演技にも安定感があって、相当見応えがある作品だと思う。

ラストは、それまで丁寧だった割にちょっと駆け足だったような気もするけどかなり楽しめた!

いつものドウェイン・ジョンソンのゴリゴリの筋肉アクションを期待していると拍子抜けしてしまうかもしれないけど、僕はかなり好きな作品でした!
ドウェイン・ジョンソンが好きな人は特に観てほしいと思います!
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