Chunkie

進撃の巨人 ATTACK ON TITANのChunkieのネタバレレビュー・内容・結末

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」ジャパンプレミア@東京国際フォーラム ホールA

ここ数作観ても、パッとしなかった、むしろクソだった東宝の大作映画。実際今作もそこまで期待していた訳では決してなかった。
冒頭、100年以上巨人の出現がなく、平和ボケして舐めてかかっていた人類に突如として超大型巨人の襲来によって平穏は崩され、阿鼻叫喚の地獄絵図とかした壁の中の街。
それから2年が経過し、主人公エレンを初めとする調査兵団は壁外へ外壁修復作戦へと出発する。途中、巨人の襲撃に会うが、そこに部隊長にして巨人殺しのエキスパート、シキシマが現れる。そこには死んだはずのミカサの姿もあった.....。
序盤、突如として現れた超大型巨人の襲来によって壁が破壊され、巨人たちによって一人、また一人と喰われていく人間たち、中には喰われる前に死を選ぶ者も。そうした極限状況下だからこそ、人は自分だけは生き残ろうと躍起になる。彼らも喰われるのだが.....。
超大型巨人は若干ちゃっちい感じがあったし、CGも粗を探せば様々見つかるだろう。しかし、立体起動装置の躍動感は凄くいい感じだし、エレンの巨人化も迫力があってよかった。もちろん、サンジも笑えるぐらいキャラだちがしっかりしていたし、サシャのバカ食い精神もよかった。
もちろん欠点もある。リルとフクシの関係性も曖昧だし、ヒアナがエレンを"誘う"場面も不必要に感じられた。
しかし、それを拭うかの如くクライマックスで展開される立体機動装置を使用したフライングアクション。そこには我らが武田梨奈と清野菜々も出ているが、壁にぶち当たったり、爆弾積んだ車で巨人に突進したりで散々な死に様を見せつけられる。
最後は巨人化エレンが他の巨人を殺しまくり、意識を失うところで終わるのだが、まだまだ謎は多い。
巨人とは何で、何故文明は崩壊したのか、何故機械を修理してはダメなのか、爆弾を盗もうとしたのは誰か、何故爆薬は隠されなければならなかったのか、クバルの目的とは、そして壁の向こうには何があるのか.....。
謎は尽きないが、これは後編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」で解き明かされることだろう。
何はともかく、日本の特撮界が本気を出して作り上げた本作を是非〈IMAX版〉、もしくは立川の〈極爆〉で"進撃"して頂きたい。
Chunkie

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