TAK44マグナム

ビーチ・シャークのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ビーチ・シャーク(2011年製作の映画)
2.0
あちらの方々は、どんだけサメ映画が好きなんでしょうか!?
ついには、砂の中を移動できるように進化したサメが若者で賑わうビーチに出現、手当たりしだいに喰い荒すという、とんでもサメ映画も作られちゃいました!

「あー、こいつはここで喰われるな~」と思ったところで本当に喰われるという、こちらの予想を一ミリも外さないノー・サプライズ仕様!
大体の捕食場面は、怖いというより笑っちゃう酷さ。
緩~いコメディ基調の映画なので、始めっから終わりまで能天気なまんまです。

予算がないのもアリアリなので、頼みの綱であるCGもショッパさフルスロットル!な出来。サメのCG自体は悪くは無いけれど、合成がショボイので、でかいサメが出てきたにも拘らず砂浜に穴もあいていなかったり、そんなのばっかりで気分も萎えまくりです。
ただ、生首とか、千切れた手足とかは、まあまあ頑張っていますかね?頑張るところが間違っているような気もしますが・・・。
あと、モブシーンの迫力の無さもすごいです!
若者を何千人も呼んだはずのビーチパーティの場面で、画面に映るのはせいぜい何十人規模!
この寂しさは一見の価値ありです!音楽をかけるDJも可哀想!
くわえて、パーティ参加者は全員バカばかりという定番が、また素晴らしい!

ビーチシャークとのラストバトルでは、ビーチ繋がりとでも言いたいのか、「地獄の黙示録」ばりにワルキューレの騎行」が勇壮に鳴り響くセンスもどうしたものかって感じですが、そこで活躍するサメ狩りのオッサンのキャラクターが「ジョーズ」のパクリなのもどうなんでしょうかね。
最初の方で出てきたきり、もう最後まで出てこないのかと心配していたら、突然ラストバトルに参戦するという、腐りかけのタマゴみたいな脚本のいい加減さに脱帽です!


huluにて