竜平

300 スリーハンドレッド 帝国の進撃の竜平のレビュー・感想・評価

2.8
超絶バトルで紡ぐ、アメコミ原作の歴史スペクタクル作品『300(スリー・ハンドレッド)』の続編。

前作と同じ時間軸で、別の場所で起きていたという出来事を描いていく。続編でこーゆー展開ってあんまりないんじゃないかなと。主人公はまぁ仕方ないとして、細かいキャストが前作から続投してるあたりグッド。ちなみにジェラルド・バトラーは前作の映像でのみ出演。今回舞台のメインとなるのが大海原。相変わらずダイナミックなCGに、目まぐるしいカメラワークで映し出す船上での豪快なバトルなど、視覚的にはやっぱり楽しい。描写に関しては更にエグいのものが増えた印象。血の量がね、不自然なほどに多い。エピソードなんかも基本エグい。とりあえず頭を空っぽにして見るべき内容なのは間違いないかなと。

ただまぁ前作より劣る部分が顕著、というのが正直なところ。何と言っても今作の主人公、あまり魅力を感じないってのは俺だけじゃないはず。映像に関してはCG全開なのは相変わらずなんだけど、前作にあったような渋さ、グラフィックノベルがそのまま映像になったような独特の味わい深さがなくなって「単なるCG映像」に成り下がってしまった印象。ストーリーとしても前作を補完してる点はいいとして、これは更なる続編を狙いすぎてるのか、はたまたただ単にまとめきれなかったのか、かなり中途半端なとこで終わる、ってのを隠さずに記しておこうそうしよう。総じて、典型的な続編パターンに結局収まってしまった、そんな続編。

にしてもエヴァ・グリーンは毎度脱いでくれるから、これはもう「ぜひもの」みたいなもんなのかもしれない。
竜平

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