わたぼう

なみのおとのわたぼうのレビュー・感想・評価

なみのおと(2011年製作の映画)
3.7
観れていなかった濱口竜介作品の一部。

横浜シネマリンの濱口特集「言葉と乗り物」にて鑑賞。

半ばで飽きてしまったが、観れてよかった。濱口監督の語りナレーションがよかった。途中少し寝てしまったが。

震災の直接的な話ではなく、震災によって壊された、狂わされたそれぞれの人生のこと、周辺のこと、が多く語られてるのが、濱口監督らしさを感じてとてもよかった。

だけど、(3本まとめてみると)ちょっと冗長すぎる。

長いなりに『死霊魂』や『ボストン市長舎』のようなパワーは感じなかった。

なんだか普通な気持ちで観てしまったのは、知っている歴史だからなのか、それとも知ってはいるけど、リアルタイムな記憶はあるのに、遠くて、本当の当時者じゃないからなのか。

カメラ2台で、サブカメラのほうはスペックが低いせいか、インタビュアーの濱口監督は付けにドットが荒く、逆にそれも味わい深かった。

クレジットで製作に堀越謙三の名前があり、やはりあの人すごいなと思った。(『なみのこえ』にはクレジットなし)
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