【カタルシスが笑みを生み出す】
山形国際ドキュメンタリー映画祭で濱口竜介が酒井耕と共に撮った東日本大震災ドキュメンタリー『なみのおと』を観た。震災から間もない状況で撮影された本作は実際の津波の映像を…
3.11の上映にて
カメラに向かって語られるとその対象が自分であると信じてしまう、しかし次の瞬間うつされるのは相手に語っている引きの映像であり、聞き役である他者の正面の顔であり、こちらに向かって語…
このレビューはネタバレを含みます
会話と表情の生感がしばらく身体に残った。
祖父だけが生き残った明治三陸地震の話をする昭和三陸地震を被災したおばあちゃん。妻の生存を周りを見てその場で喜べなかった消防団員。古朝鮮の面白さを教えてくれ…
故郷が震災により失われたりあるいは、鮮明に記憶に残る経験によって、あったとしてもそれでもなお住みたい、復興したいという気持ちを吐露する市議会議員の言葉はインタビューによって正に現れた現場に立ち会った…
>>続きを読むそれぞれの被災の経験や受け止め方は違っていること
折り合いという言葉
故郷、遠くにいってしまったもの、愛おしく思い出すもの
失われた現実の故郷、取り戻したい理想の故郷
忘れないでいよう
津波てんでん…
2時間半があっという間。
記録というには映画すぎる。
『SHARING』の舞台挨拶で篠崎監督がカメラは幽霊なんだと言っていて、それが偶然にもシンクロしたような感覚。
きょうだいなり夫婦なりの関係があ…