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アデル、ブルーは熱い色のrage30のレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
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青髪の女性に一目惚れしてしまう女子高生の話。

本作の大きな特徴となるのが、終始クローズアップで撮られた画面構成。
観客は女優の顔を画面一杯に見続ける事になるのだが、彼女の表情の変化から心情を読み取り、段々と彼女の心情と自分の心情を同期させていく。

気になる子に話しかけられた時の嬉しさ、話題が合った時の喜び。
ついつい目で追いかけてしまったり、初めてのキスに照れてしまったり。
そんな初心な十代の恋愛を、しかも同性に恋する気持ちを、本作は追体験させてくれる。

主人公に可能な限り密着した映像は、ほとんどVR動画の様でもあり、新たな映像体験をもたらす事だろう。
3時間弱と長尺な作品ではあるが、是非一度は鑑賞して欲しい作品だ。
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