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アデル、ブルーは熱い色のtomひでのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.0
2013年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。同性愛を描いたフランス映画。

個人的にフランスは思想信条に対してかなり自由な国というイメージがあるのだが、冒頭のクラスメートに同性愛を隠すシーンがあったり、「同性と一緒に暮らしていることを知られたくない」というセリフがあったり、2013年時点のフランスでも同性愛が社会的に自由になり得ていないんだというのが意外だった。この映画が公開されてもうすぐ10年経つが今のフランスはどうなのだろう?

アデルとエマ、二人を演じたレア・セドゥとアデル・エグザルコプロスの演技はとても良かった。特にエマを演じたレア・セドゥの怪しい感じ、アデルがひと目で引き寄せられる事を納得させられる巧い演技だった。先日観た007/ノータイムトゥダイに出ていた同じ女優だとは思えない(笑)映画後半の2人が喧嘩するシーンやカフェで2人がテーブル越しに求め合うシーンはかなり引き込まれた。

観ている途中で「この映画どうやって終わるのかな?」と思って観ていたが、やはり終わり方はとても難しい…。いかにもフランス映画っぽい終わり方で好みが分かれるとは思う。

「恋は性の垣根を越える」
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