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アデル、ブルーは熱い色のtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
女同性愛者の恋愛道徳、生理的線引きの有様

レズビアンのケンカ、というか相手の不実に怒った時に「フェラをした口で私にキスをしたアバズレ!」というような場面があり、成る程そういった感覚なのかとある種感心。


本作品はある女同性愛カップルの馴れ初めから別れまでを描いた長編劇。
最初は普通に男子と付き合いセックスもしていた女子高生が、街中でふと見かけた青いショートヘア―女子にハートを射抜かれ、夢遊病者のように彼女を探し、相手も彼女を気にかけていたという相思相愛の間柄。

後は自然に肉体関係に発展し同棲生活。社会的には小学校教師と芸術家として経済的に自立。
しかし、女教師の方がどうも性的に浮ついているというのか男と浮気をしたりと見ている側も彼女に対しては軽い軽蔑心が湧き起る。
そして元青髪の芸術家女子が堪忍袋の緒を切らして言ったのが最初の方の言葉。

そういった女子同性愛者の日常的あるある?場面をエンタメ演出ではない、フランス的リアリズムで描いた本作は魅力的とは言えないまでも一種の生態観察というような興味深さが最後まで持続し、そこそこの充足感を得ることが出来た。

3.5の三ツ星
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