EugeneHashimoto

さよなら、アドルフのEugeneHashimotoのレビュー・感想・評価

さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)
4.5
ドイツの戦争に関して、ヒトラーはじめナチスを非難したり、「かわいそうな」ユダヤ人像を美しく描いて見せたりした映画が、ひとつのジャンルを形成できそうなほど多く制作されているけど、現実には当時のドイツ社会のかなりの部分を占めたはずのナチスの支持者たちを主観にして真面目に描写した映画ってあまりなかった気がする。
主人公が、無垢な子供/戦争に対して責任を負うべき大人、の境界のかなり曖昧なところに立ってるのもよい。
「悪の凡庸さ」の意味がキツいほど分かる。
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