EugeneHashimoto

リトル・ジョーのEugeneHashimotoのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

遺伝子操作で不稔性であることを宿命づけられた植物「リトル・ジョー」が種の存続のために人間の精神に寄生する!!

ベラが愛犬のボールを発見するくだりよかった。

ベン・ウィショーが回転ドアにヒュッて入るところ超かわいい。GIFにして保存したい。

ハッピーならええやないかの論理に反対するのって実際かなり難しそう。

雅なかんじの劇伴は日本の古典芸能の仮面の役割を思い出させるし、神降ろしとかイタコ的な憑依のイメージも連想される。リトル・ジョーの造形も彼岸花によるところ大な気がする。鼓の音とかイヨーッ!感がすごくて大向こうが聞こえてきそうで笑っちゃうけど欧州文化圏の人々にはどんな印象を与えてるんだろうか。

精神分析医は花粉を経験したあと自分の精神についてどういう理解をするようになるんだろうか。この花粉デミックを制圧できるのはたぶん科学者じゃなくて手練れの精神労働者なんだろうな……(独身生活を義務付けられた宗教指導者とリトル・ジョーは似ているともいえるけどそう考えるとこれはものすごく辛辣な話なのかもしれない)
EugeneHashimoto

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