片腕ファルコン

自由と壁とヒップホップの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

自由と壁とヒップホップ(2008年製作の映画)
3.2
[パレスチナ]と[ヒップホップ]という組み合わせが面白い。『トゥーマスト』や『パーティー51』など、ここ最近こういう移植の組み合わせの音楽ドキュメンタリーが多く公開されるようになりましたが…その中でもパレスチナの歴史や現状なども丁寧に作られていて見やすい作品でした。

行き場を失い、何かとすぐ拘置所に入れられ、あちこちでテロが起こり、友達が銃で打たれ…

「もう恋なんてしない、なんて~言わないよ絶対~♪」なんて平和に歌って場合じゃないんですよ。彼らにとってはヒップホップは命懸けのメッセージなワケです。

何組かヒップホップグループが紹介されてますが、やはりパレスチナ人初のグループ[DAM]が別格にカッコよかったですね。他の人らも普通に楽曲がカッコいい。最後に出てきた女の子だけ若干浮いてた感じがしましたけど。

全体を通して訴えたい事は充分伝わりました!けどもドキュメンタリー映画ならではのもう1つ上のステージ…ミラクル的な事が足りないかな~と思っちゃいました。

過酷な状況下にある彼らの上品な映画でした。

※レンタル延滞中につき慌てて鑑賞したせいかもしれません。。。