いの

ホドロフスキーのDUNEのいののレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
5.0
未完にして完璧。圧倒的。『DUNE』
ここに出てくる人たちの多くを、私はこの1年くらいで知ったばかりだ。でもホドロフスキーなら「それがなんだ!」「それがどうした!」と言ってくれると思う。この1年くらいで出会った作品や人々が、この『DUNE』に繋がっていて、それはもうよだれを垂らしてしまいそうなほどだ。私は心の中で、狂喜乱舞する。素晴らしいドキュメンタリー。できることなら、ホドロフスキーには本当に300歳まで生きていてほしい。


およそ40年ほど前の話を、関係者がみな口々に、楽しそうに興奮して語る姿が、熱い!




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2018年8月に書いたレビューをそのまま再掲させていただきます。前に書いたものをまんま載せるなんて、なんてあつかましい!と悩んだのですが、ここは私のレビュー、私の好きなようにやらせてもらっても構わないのだと思って。自分で書いておいてナンですが、ホドロフスキーに励ましてもらっている気持ちになれるので、これは、私に対して必要なレビュー。


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〈追記〉2021.06.再鑑賞
やっぱり大好き。

メモ
DARK STARを偶然映画館で観たホドロフスキーが、ダン・オバノンをDUNENに誘い、ダン・オバノン経由でホドロフスキーはギーガーと出会う。そして、このDUNEがなければ、エイリアンもなかった。すごいんだなあとあらためてしみじみ。

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〈追記〉2021年10月

原作読了したので再々鑑賞。

原作読んだので(原作読んだ自慢w)よりわかる! 皇帝役がダリとか、男爵役がオーソン・ウェルズとか、めっちゃわかる! そして、ホドロフスキーがどうしてこの原作に惹かれたのかも、読んだあとだとなお想像しやすい。壮大な叙事詩。哲学的。スピリチュアル。爺が惹かれるのもごもっとも。


爺が同志とともにハリウッドに挑んだ姿は、ポールがフレメンたちと皇帝&男爵に挑んだ姿とも重なって見える。


原作を読んだあと、わたしは確信する。爺が作ろうとしたものは、DUNEではなく、“ホドロフスキーのDUNE”だと。
いの

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