このレビューはネタバレを含みます
変なホラーより怖かったし、動物出てくるシーンでは総じて欝でした。
うーん、これ賛否両論分かれるなあ。喪失感がひどい映画でした。
ストックホルム症候群とも言えないような気がするけど、兄との関係は喪失感による依存だったのではと勝手に思う。でもその依存が愛に変わるのは怖かったんだろうなあ。だから逃げ出した。
トムは代わりが欲しかったけど、その代わりはあまりにも弱く愛しすぎたのかもしれない。
最後のエンディングが流れる時、ヒゲモジャの男に焦点が合うシーン、そして一人ぼっちのフランシスが一瞬回想されるシーン。そこで全てがわかったような感覚。
何もなくて、美しくて、それなのに狂ってる環境で育まれた愛は愛と呼べるのだろうか?
トムは愛してしまったけれどきっとフランシスは依存止まりなんだろうなと悲しくなりました。
観終わってからは思ったより鬱じゃないなあと思ったけど、考え始めるとどんどん欝だなあ。エンディングも良かった。