しろくま君

愛がなんだのしろくま君のネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

つまらない映画では無いが、あまりにもずっとブスとクズの恋愛すぎて疲れる。ただ、好きの気持ち悪さの具現化は上手すぎた。

程度の具合があれど、マモちゃんもテルちゃんも同じ人種で、好きな人には気を使いすぎるし、そうでない人にはどうだっていいのだ。みんなきっとそうで、そこに軽い重いがあるのかどうかだと思う。矢印の向かせ方が上手かった。

だから、テルちゃんが勝手に好きになってるくせに自己投影して、ヨウコちゃんに中原のことを言いに行く時はあまりにもキモすぎた。勝手に好きになってるくせに優しさを求めるのはルール違反だ。

マモちゃんはゴミクズすぎるけど、こういう男を好きになる女もいるんだなあと他人事で見れる。

スミレさんも、自分からマモちゃんを誘わないだけで、マモちゃんの気持ちをわかっているのにキッパリ断らないのは、結局ほかの登場人物と同じように、自分に好意のある人間を舐めてるんだよな。

マモちゃんがヤラセてと言ったあとのキスシーン、めっちゃ童貞みたいだな?と思ったけど、別にマモちゃんはヤリチンなわけではなく、テルちゃんに興味が無いから物みたいに扱えるだけのダサ男なんだなと気づいた。

中原だけは、なんだかんだ憎めない。えらいと思う。だから中原だけは、なんだか報われそうな雰囲気なのが嬉しかった。頑張るものにこそ春は来る。

江口のりこは演技うますぎるんだけど、なんで登場人物みんな顔面偏差値低いんだよ……と萎える。テルちゃんとの比較でスミレさんはもっと顔面偏差値高くあって欲しかった。

マモちゃん、恋してる時の顔上手すぎ。成田凌嫌いだったけど、演技力はいいなと思った。

岸井ゆきのの顔が受け付けなくて話入ってこなかった……。

最後のスミレさんがマモちゃんを見る目も好き。やっと気づいたのかみたいな。マモちゃんは結局まだテルちゃんに甘えてて、離れていきそうだと惜しいんだよな。

筒井真理子が優勝してました。

リアルでもないしょうもない恋愛映画。愛は与えるだけではダメだとわかります。