とし

白ゆき姫殺人事件のとしのレビュー・感想・評価

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)
3.9
偏向報道とSNSへの好き勝手な書き込みが、罪のない人間を犯罪者であるかのように印象付ける。
これからの世の中ではたくさん起こりそうな話よね。

しれっと描かれているけど、小学校時代の担任も最悪で、ほかの児童と一緒になって児童を嫌がるようなあだ名で呼ぶなんて、今すぐ教師やめた方がいいよね(笑)

城野美姫を知る人への取材で、それぞれの証言が少しずつ異なっているのが分かりやすく描かれている。
実際はどうだったの?って気になるから世界観に引き込まれる。

犯人だと思われていたときは城野美姫を叩きまくっていたSNSの住民たちが、白だと分かった途端に誤解を招く報道を作った赤星を叩きまくる。本当に勝手が過ぎる。
ミステリ要素もありながら、今の世の中への風刺も効いた作品。

それにしても、最後の長谷川の「気づかねぇのやべえだろ」って顔がすごくよかったな。
結局、赤星の取材は上辺を掬っただけの取材だったということを象徴する一幕だったのだと思う。

22-70
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