めった刺しの焼死体が山の中で見つかる。その死体の美しさから「白ゆき姫殺人事件」を呼ばれネットで話題になる。何でもツイートしてしまう赤星は、大学時代の友達で、被害者の同僚から事件の相談を受ける。その同僚里沙子によると、白ゆき姫殺人事件の犯人は被害者典子の同期の城野美姫ではないかという。そこから関係のあった人物に赤星は取材していき、その言葉だけで、番組を作り上げ、ネットでは美姫の顔や住所もばらされ、真実がネットやメディアで作り上げられていく。
まずツイートから始まり、ネットやメディアで事実が作り上げられていくのが”今”っぽくて非常に面白かったです。まさに何が真実なのかわからないように、いろんな人を通しての真実を映しだして翻弄してく感じ、犯人が分かった後も、その作られた真実が後を引いてく感じが斬新。
そうていまたその冷めた現代社会を象徴するように、犯人を見つけるのが赤星でも、城野美姫でもなく、淡々とニュースから流れて知るというのが、印象的でした。