真田ピロシキ

邪願霊の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

邪願霊(1988年製作の映画)
3.3
モキュメンタリーJホラーの魁らしい。まだ手法が確立されてなければ当然予算もないのでシンプルな構成。これがなかなか悪くない。撮影されているTVドキュメンタリーは淡々としてて本物っぽいし、怪異も基本は過度に自己主張せずチラチラっと映るだけなのであまり嘘くさくない。でも山場の霊視点カメラはちょっと笑っちゃうね。君、自分の痕跡残したがりすぎでしょう。実は貞子さんばりに自分を拡散させたがっているのかもしれません。本編が終わった後は水野晴郎がハリウッドの心霊体験を語って映画にお墨付きを与えてくださる。そしてそれを若い竹中直人の顔芸がぶち壊す。結構濃い49分です。

それにしても『インスマスにさよなら』とか『ラブ・クラフト』という曲名のアイドルってマニア層を攻めすぎじゃないですか?今だと地下アイドルにしかならなさそうだ。