とっても奇妙な映画。
テンポ・リズムをあえてハズしてくる。
男男女の三角関係って話はすごくシンプル。だからその分、テーマを詩的かつ哲学的な台詞で探究できていて、奥行きがある。
が、共感する点は皆無。
『マイマザー』もそうだけど、自己の投影が過ぎる。
ウケを狙いにきてる場面が多い(特にラスト)のがイヤでも分かるのがイヤ。笑えなかった。
突飛な選曲センスと、退屈な無駄話。映画狂の‘‘あいつ’’を思い出した。
ドランの場合は音に頼りすぎている気もしたが。
画づくりのセンスは好き。
肉体の交わりを、赤青緑などの単色で照らしてやる演出や、ダンスシーンにおける光とスローモーションの矛盾が良かったなぁ。