月うさぎ

七人のおたく cult sevenの月うさぎのレビュー・感想・評価

七人のおたく cult seven(1992年製作の映画)
2.0
ウッチャンナンチャンの映画な訳ですが、これってどうなの?
南原が主役なのはわかる。演技下手な人にむしろ脇役はできない。
でもウッチャンの扱いが可哀想すぎる。
全裸演技までして一番頑張ってるし、なのに単なるオタクの一メンバーで、しかもゲイですか…
体もきれいだし顔もこの頃は可愛かったのに
映画の唯一の見せ場も内村光良のカンフーアクションだし。
なんでこっちをメインにした話にしないのかな?
あんななんの工夫もなさそうなカメラワークでもちゃんと動いてる感はあった。
アクションをきちんと撮れる人がいたら彼を主役にしただろうに。ウッチャンすごいぞ。

オタク感も今のオタクのハイレベルな世界から見ると弱い。
バブル期にそれを全く感じさせない世界観というところが唯一オタクな感じ。
つまり貧乏くさい。
バブル感はコンサバなミニスカと江口洋介がフェラーリに乗ってたってところだけです。
しかしオタクが「少数派」だったのは80年代まででしょう。この頃(92年)はオタク文化は密かに爛熟期を迎えていたはず。(少年少女のマニアックなお楽しみではなくなり、金を使える成人達がメインになっていったということ)
確かに携帯電話はなかったけれど、パソコン通信はあったぞ。

何気にいい役者が出てるけど、ストーリーがスケール小さすぎて、どこを面白がっていいのかわからない。
オタクネタもあまり極めた感がなくて、そこも特に面白くない。
ミリタリーオタク、無線オタクのオタク愛に関しては全く伝わるものがない
江口洋介や武田真治が若造なのが面白い。
山口智子は姐御にしかみえない。いつこのメンバーを仕切るのかと期待してしまう。
カタルシスが弱い。
日本のコメディってこんなダサかったっけ?
寅さん人気が永遠な訳だ。
「コンフィデンスマンJP」みたいなコメディがようやく出てきたんだね。という感慨に浸りました。
月うさぎ

月うさぎ