たった一度だけ、
彼が本気で泣く。
「死にたくない」
久々に心をえぐられる映画に出会った。
一時死を忘れて、病気そのものに向き合い、彼のバイタリティーが変わったようにみえる瞬間がある。
それは、彼が文字どおり"生き生き"していた瞬間だった。
エイズ=ゲイ/セクシャル・マイノリティがはびこっていた時代だから、当たり前のように政府も動かない。
そんなこと関係ないだろ、病気に向き合えよ、死に向き合えよ。必要なことは、生きるために必要なことは、"死んでも奪うべきだろ"。
はじめは金稼ぎの延長だった?
でも、覚悟を決めた彼を見てそう思えるか。本気で生きることに向かう。
『死なないことに必死で、生きている心地がしない』
「生きる心地」ってどんな心地だろうか。当たり前のように朝を迎えている自分には、死ぬまでわかり得ないのかもしれない。
だったら、1日1日後悔しないように、ぐっすり眠れるように、全力で生きておこ。
p.s.『あのバカやろう…』
アカデミー主演男優賞?助演男優賞?当たり前だこれは。素晴らしすぎる。