ShinMakita

ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろのShinMakitaのレビュー・感想・評価

3.0
☆mixi過去レビュー転載計画(刑事・警察洋画編)



〈story〉
深夜…市警察刑事ダンカンが、地方検事宛の遺書を残して拳銃で自殺する。しかし第一発見者である夫人は、その遺書を隠して、警察に通報する前にラガーナ邸に電話を入れた。ラガーナは、この街を牛耳るマフィアのボス。ダンカンはラガーナに買収された汚職警官だったが、罪の意識からか、ラガーナの悪事を遺書にしたため自殺の道を選んだのだった。ダンカン夫人はこれまでの贅沢な生活を維持するために、遺書をネタにラガーナを脅迫する。私が死んだら、この遺書はマスコミに送られるわ…そう脅されれば、ラガーナもカネを払うしかない。


朝。ダンカン死亡の報せを聞いて、殺人課刑事デイブ・バニオンが臨場する。現場の状況から自殺は間違いないが、その理由が判らない。夫人が、ダンカンは病気を苦にしていたのだろうと供述したので、バニオンには疑う理由もなかった。しかしその夜、バニオン宛にタレコミが入る。それは、バーを根城にする娼婦ルーシーからのもので、ダンカンは元気で病気なんかなかったという内容だった。夫人の話と食い違うことを訝しみ、再度ダンカン宅に事情聴取に向かうバニオン。しかし夫人は供述を拒否するのだった。そして翌日、ルーシーの死体が発見される。体には、マフィア独特の拷問の痕が無数に残っていた。さらにバニオン宅にも「捜査を終わりにしろ」と脅迫電話がかかってくる。これもマフィアの手口だ。そのためバニオンは、事件の背後にラガーナがいることを察知。屋敷に乗り込み、ラガーナを牽制するのだった。怒りに震えたラガーナは、部下のヴィンスとラリーにバニオン抹殺を指示。だがラリーたちは誤ってバニオンの妻を爆殺してしまった。バニオンは妻の仇を取るため、汚職にまみれた警察を辞職し、妻を殺したホシたちを追いつめていく…

➖➖➖

確かに今観ると、スジは陳腐なVシネマのように感じます。しかし時代が時代ですよ。直接表現はないにせよ、暴力の残忍さと、匂いたつ権力腐敗臭は十分感じられます。アクションもスピーディで退屈しません。フィルムノワールと呼べるほどスタイリッシュではないんだけど、アクション映画ファンなら観るべき一本。若いリー・マービンのアクがいいですね。
ShinMakita

ShinMakita