フランソワ・オゾンの傑作「危険なプロット」に続く新作なので相当な期待で赴いたが、感想は「悪くはないんだろうな」という煮え切らない中途半端さ。
ヒロインのマリーヌ・ヴァクトの魅力は認めるものの、最後にすべてシャーロット・ランプリングにもっていかれるところからして、ラストまで目の離せない緊張感成分がやや不足気味なのは否めない。
とは言いつつ、質感・色味・アルディーの音楽など映画としての総合力というか完成度は一定の水準をクリアしているのは間違いないと思うので、次作に期待したいと思う。
2014/03/07 シネスイッチ銀座
