れれれざうるす

インド・オブ・ザ・デッドのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

インド・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)
3.8
インド初のゾンビ“コメディ”!
一応『Rise of the Zombie』という映画が初の真面目系インドゾンビ。もちろんコケたらしく、「ハリウッドを超える目新しいものなんて無理だよぉ…」からの今作!まさかの満員で立ち見まで出ていました。劇場でここまで一体感あるのは今後味わえないかもしれない…というほど皆さん爆笑オブザデッド。

まず出落ち。インド映画にハマった人は一度は見たことあるはずだけど多分見てなくてもなんかウケるはず。舞台はゴア。ゴアといえばヒンディー語圏ではないから海外旅行のようなもので、旅行者とロシア人が本当に多いらしい。ゾンビ映画としてのルールはしっかり守ってるし、ノロノロゾンビだし、綺麗なゴアでのゴアシーン最高だし、銃と拳とナイフとサイフで最後までノンストップで楽しませてもらった!
ロシアンマフィアこと大スターサイフ・アリー・カーンは出てきただけで笑いが起きてたけど振り幅の広さに驚愕でした。たくましいムキムキに磨きがかかっておる。が、ほぼ主人公のハルディクの方が口の悪い今時の若者を好演していてサイフを若干食うというね…(ゾンビだけにね!)
コメディシーンではきちんと客の心を掴み、そして時に泣かせてくれるシーンもあり、大量にゾンビに囲まれピンチに陥ったり、インドでしか出来ないゾンビロマンスシーンもあったり、そしてまた笑わせる…これが初のゾンビコメディとか出来が良すぎじゃないすか?
この作品で何が伝えたいかってのは、やはり「ドラッグはアカン」てことだけど、先程言ったようにゴアにロシア人がマジで多いらしく、皮膚が爛れ変色し腐っていく麻薬がマジで流行ったらしく、すでに十何万人の被害がマジであるらしい。こっわ!!なくはない話かよ!!
主題歌が妙に中毒性高くて頭に残るけど踊りがないのはちょいと不満。(歌って踊るゾンビになるとトロマ社行きだけどね!)
長くなったけどまとめると「おもしれぇ!!」ってことです。これは純粋なゾンビ映画好きにもオススメ。インドとゾンビコメディが予想以上に相性抜群だったから今後もちょくちょくこの路線でアホホラーをやってほしいなぁ。