ワイカ

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

父親から「うちの家系の男は代々、タイムスリップの能力がある」と告げられた冴えない男の子が、恋した相手と幸せになるため、失敗するたびにタイムスリップを繰り返して幸せな人生を送ろうとするラブコメ。

タイムスリップを題材にした映画というと、だいたい世界を救うためとか、未来を変えてしまったことによる弊害とかを描いた作品が多い(バック・トゥ・ザ・フューチャーはタイムスリップ自体のユニークさを描いてましたが)けど、こちらはそうした小難しい話は敢えて排し、すべて恋愛を成就させるためという小さな世界に特化してる点が新しいかも(タイムスリップ能力もそれが限界という設定だったような)。

そのため主人公はやたらと軽くタイムスリップを繰り返して人生を変えちゃって、なんだか都合のいい話だよなという気もします。おそらく制作側は、そうした反応を全部織り込み済みで作ったのでしょう。

 タイムスリップするたびにそのたびに主人公が成長する姿は、失敗を繰り返して人間は成長するんだよ、みたいなメッセージと取れないこともないです。最後はタイムスリップしないで現実を受け入れ、実は生きてる間はその一瞬一瞬が大事なんだ、みたいなメッセージも感じられます。恋愛だけでなく、親子の愛も描かれてます。

まあでもあまり深いことは考えず、この映画みたくタイムスリップ能力を恋愛や人生のために軽く使えたらいいなぁ、程度に見るべき作品てことでしょう。

そうやって見れば、話はなかなかロマンチック&コミカルでステキな作品です。軽い気分で見られます。

そしてレイチェル・マクダムスがとてもキュートです。あまり好きな女優さんじゃなかったけど、好きになりました。この地味な男の子がスター・ウォーズの悪役の一人だなんてと、今見ると違う感想も持てます 笑。
ワイカ

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