きんゐかうし卿

MEGA SPIDER メガ・スパイダーのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

MEGA SPIDER メガ・スパイダー(2013年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

 



『蜘蛛の描写、出来は悪くない』

自宅にて鑑賞。Syfyプレゼンツ、日本劇場未公開作で原題"Big Ass Spider!"。モンスター・アクション作であり、バディムービーでもある。よくある設定によくある展開。違和感を憶える箇所もあるが、総体的にCGI頑張っている。ベテランP.ボーショー扮する“ルーカス”博士の云う成長のステップ、ステージの定義が判らない。どうもこのテのに出て来る蜘蛛は巨大化すると高層ビルに登りたがる習性があるらしい。出糸突起を暗示する原題は、クライマックスで漸く活きてくる。80分程の短い尺で、頭を使わずサラッと観れる。55/100点。

・有り勝ちな定番中の定番である定石をなぞった様な筋書なので、意外性や極端な展開は皆無に等しく、細部のディティールや明らかに妙な点を挙げ出すとキリが無い。それでも最上階に取り残された繁殖した卵から孵ったののその後や緊急事態に陥った非常時でも動いているエレベーター、物語として活かされる事が無かったC.クレイマーの“カーリー・ブラント”中尉が背負った爆薬等、無視出来無い気掛かりが多々存在した。

・ボリウッド作品の主役で出て来そうな体型の蜘蛛の心に詳しい害虫駆除業者“アレックス・マテイス”のG.グランバーグ、プロだスペシャリストだとしきりに宣う割に後半迄は騒いで逃げ惑っているだけの足手纏いな存在。“カーリー・ブラント”中尉のC.クレイマー、オムニバス『ハロウィン2016('15)』の一エピソード"Sweet Tooth"では、本作と同じカーキ色のつなぎの衣裳で同じ役名である“アレックス・マテイス”のG.グランバーグと共に“ブラント=マテイス”中尉と云う名で夫婦役として出演(再共演)している。

・途中、何度か言及のあるG.グランバーグ演じる“アレックス・マテイス”が勤める“ウエスタン害虫駆除”は、カリフォルニアに実在する害虫駆除会社で、劇中テロップで流れる電話番号も同社で使われている実際のナンバーであると云う。亦、トロマ・エンターテインメントの名物プロデューサーL.カウフマンが、公園内をジョギングする役でカメオ出演を果たしている。

・鑑賞日:2019年2月9日(土)