イチロヲ

ハートブレイク 殺人事件のイチロヲのレビュー・感想・評価

ハートブレイク 殺人事件(1996年製作の映画)
3.5
元カレにヤリ捨てされた衝撃により、自傷行為を働くようになった少女(林由美香)が、本物の拳銃を使用した殺人行為を企てる。傷心を抱える少女の自己実現を描いている、エクセス配給のピンク映画。別題「濃蜜舌技 めくりあげる」。

"失恋の痛手を如何にして処理すべきか"というテーマを、ガラスの心をもつヒロイン視点から描いている作品。本物の拳銃というアイテムを用いることにより、若者の刹那的な言動をカリカチュア化させている。

元カノに未練を残している青年が、拳銃の持ち主として登場。ヒロインと青年の同調が展開されるパターンかと思いきや、最後の最後でヒロインが開眼。「男と女がいれば、こうなることもあるさ」と悟りの境地に入っていく。

リスカ跡を包帯で隠している少女が、本物の拳銃を持ち歩きながら、殺人行為を実行すべきかと思い悩んでいく。このシチュエーションだけでも、インパクト絶大。当時の歩行者天国を収めた映像も見応えあり。
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