すぐに物事を忘れてしまう、所謂「短期記憶障害」のドリー。
両親を探すため、わずかな記憶の断片を頼りに、ドリーは突き進む。
記憶を保持できずすぐ忘れてしまうドリーは、確かに生きていくうえで大変かもしれない。だけど、「普通」ってなんなんでしょう?「障がい」を持っていたら、普通ではないのでしょうか。
考えなしに行動するドリーを責めるマーリン。けれど途中でマーリンは気づくんですよね。ドリーだからこそ出来ること。出来たことを。
「ドリーならどうする?」
人はどうしても、個人を「普通」の枠に押し留めようとするけど、果たしてそれが本当に正しいことなのか。
「ノーマル」じゃないから、何もするな。信じることができないから、何もさせない。だけどそれは、その人の自己肯定感を潰し、自信をも失わせてしまう。人は思わぬ能力を発揮するものです。何もさせないっていうのは、その人の可能性をも潰してしまう。
「信じてあげて」
ニモの優しさに感動します。
信じること。それこそ私たちが一番忘れていることなのかもしれないって、思います。