エリ

寄生獣 完結編のエリのレビュー・感想・評価

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)
4.0
相変わらずのグロさで「オゥフ(^ω^) 」となりながらも、この作品で伝えたい大きなテーマを汲み取れたような気がする。

人間らしさをふと忘れてしまう主人公の残酷さと、右手に寄生したミギーが機械的では無くなる変化。そのやり取りに考えさせられたりホロッときたり...動く胃袋にしか見えなかったミギーが愛おしく思えた(T_T)

前作では謎めいた深津絵里の役柄も、この作品のとても大きな部分を担っていて衝撃的だった。その演技力に思わずファンになっちゃうでしょうよ...

観てるこっちもハラハラヒヤヒヤしているところで、物議を醸した(よね?w)突然のラブシーン。「お、おまいらそんな事してる場合かよ...!!!ww」って観てるこっちが二人の背後をチラチラと気にしちゃったわよ!ひと段落してからにしてくれ!!!

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むかし、育児放棄をする親ネコに驚いた事がある。そんな時は、オス猫や兄妹ネコが親の代わりとなり子猫の面倒をみていた。
近所の親ネコはとても子煩悩で、子猫が大きくなった今もいつもそばで見守っている。帰る時には集合しろ〜と大きな声で鳴いて子供たちを呼ぶ。
それぞれの生活があって色々おんなじなんだな、同じ生き物だもんなぁと思ったんだけど、そういう目に見えないような部分をコテンパンのケチョンケチョンにして問いかけてくれる作品だったなと思えた。もっかい言うけど原作の漫画で描いた世界観は、もっと濃くて凄いんだろうな〜。
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