やし

寄生獣 完結編のやしのレビュー・感想・評価

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)
3.4
【人間】とはどういう生き物なのだろう。


前編公開からわずか5ヶ月で公開となった『寄生獣』後編。
今回、前後編まとめて鑑賞して思ったのは、基本的に映画版は原作より"薄め"ではあるけど、
この作品は、「人間」っていう生き物のことを考えてしまう作品だなということ。



「人間一種の繁栄だけでなく、生物全体のことを考える。そうしてこそ万物の霊長だ」


動物園にいるほとんどの動物が絶滅危惧種であるという現実。
ゾウ、キリン、ライオン、トラ、クマ、ゴリラ、サイ、カバ、トラ、ペンギンなど。
どれだけ綺麗事を並べても、人間が地球にいる人間以外の生物の命を奪い、
また地球自体の命を蝕んでいるのは事実。


そう考えると、前述の広川市長の言葉は
人間が言う、「化物の戯言」で済ますことは出来ない。


そして、田宮涼子のシーン…、




相変わらず、主人公のガールフレンド、里美役の橋本愛や、ミギー役の阿部サダヲ(声のみ)はイメージが大分異なるけど、
この映画を観て、原作に興味を持ってくれる人がいるといいな。
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