原作に思い入れがあり過ぎてずっと見れなかったのですが、「雪の華」の失笑(？)の噂を聞いてようやく見てみたくなりました。
登坂くんの当時のカッコ良さ、のんちゃんの透明感は悪くなかったです。
原作は少女漫画にしては登場人物(特に主役の2人)のセリフが極端に少なくて、ちょっとした表情とか間とか背景とか画角とかで人間の気持ちを表現する物語。なので圧倒的に尺が足りない。でも尺を伸ばせば演技力が問われる、それはちょっと…といったところでしょうね。エピソードや時間が抜けているため、当時の若者群像劇としても、ラブストーリーとしても、親子関係の破綻と修復劇としても、中途半端でした。
背景は大切に美しく撮影されていると思いましたよ。というか本作、背景が良ければ他は何もいらないと思います。それくらい背景が大事な物語で映画的な原作でした。それを超える訳がありませんよね。
本作が500本目か…ちょっともったいなかったなあ。
