2015.9.19 @ なかの芸能小劇場
いっこうに止まない雨の日が続いて、知らぬ間に夏が終わってしまったあとに、まるでそれが嘘のように晴れ渡った強い日差しの日に観るにはあまりにも切なかった。楽しい時間は永遠には続かないよう、夏はあっという間に過ぎていってしまう。
彼らの逃避行も同じように、理不尽な親の言いつけに気を使うことに疲れて、早く自立したい、大人になりたいと願い、願いが叶ったと感じる時間は刹那である。ジョーの願いは可哀想なくらい実らなくても、全てがうまくいくことなんてないと知ってしまった大人としては、その歯がゆさこそが青春なのにと微笑ましくなる。
10代というのはなんの気兼ねもない友情を持つことができる時間だから、一夏の思い出となってしまっても、言葉を交わさなくて通じ合い、バカみたいに笑いあえる友情は続いていく。
ちなみに17歳の夏休みの思い出はERにハマって部屋に引きこもって全シーズン観てたよ。。本当にやり直したい。涙
だから現代版スタンド・バイ・ミーを思わせるポスターや、あの頃の気持ちを思い出させる予告編に前から観たかったので、インディペンデントながら今回のように上映の機会をくれたグッチーズ・フリー・スクールに感謝と敬意を。
