いやはや、おもしろかった。ゴジラ、このツンデレ野郎! アメリカさん、こんな映画作ってくれて有り難う!って感じ。
脚本よくできている。複数人数で相当手を入れた跡が伺える。
東宝ゴジラ映画のツボを押さえ、モンスター映画へのオマージュを捧げつつ、ディザスター・ムービーとしてアップデートするとともに、子どもにもわかるような語り口で、しかも映画通をうならせるディテールもある。これ相当ハードル高いですよ。
しかし、このギャレス・エドワーズという、名前を聞いたこともない若い監督がいい。「ジョーズ」作ったころのスピルバーグ並みにアイデアをこれでもかこれでもかと惜しげもなく詰め込んでいる。こういう実績もろくにない監督に任せたプロデューサーは、つくづく偉いなと。
あと、やっぱりゴジラはもともと核エネルギーのメタファーなので、ちゃんと逃げずに原発事故と絡めて描いたのがよかった。声高にテーマ語るわけじゃないんだけど、核は人間の手には負いきれないってメッセージは伝わる。