OASIS

トランスフォーマー/ロストエイジのOASISのレビュー・感想・評価

2.9
地球外生命体オートボットとディセプティコンの戦いを描いたSFアクション映画の第四弾にして新三部作?の第1作目。

3D字幕版。
前作までの主人公シャイア・ラブーフも嫌いでは無かったが、マーク・ウォールバーグの娘の為に頑張るお父さんという感じの方が素直に入り込みやすいので主人公のキャラ設定的にはこちらの方が好み。
その分、娘や彼氏役の印象がとことん薄い。

テキサスを舞台にした前半部分は、最初退屈過ぎて寝落ちしてしまいそうになるものの、唐突に登場して助けに現れるレーサーの彼氏やルーカスの爆死シーンに軽く笑いつつ、敵の宇宙船に乗り込みシカゴで大爆発するアクションも楽しみながら観ていた。
何より、真っ昼間の非常に明るい場所で暴れ回る現在最高レベルに美しいCGのロボットを観れるだけでもかなり満足度は高い。

ただ、シカゴでのアクションシークエンスがかなりクライマックス感が強くて、その後香港へ舞台に移す事になると「まだあるの?」という嬉しくない方の悲鳴が出そうになった。
ただでさえ雑多な街並みゆえ、そこにロボット同士のドンパチが加わると画面がゴチャゴチャし過ぎて3Dだと非常に目が疲れる。
描きこみが凄いのは分かるが一気に人や物を出し過ぎて情報量過多になっている最近の「ONE PIECE」を観ているような気分になった。
そもそもの香港に行く理由からして強引ではないか。

それに、始まりからしてダイノボットの存在がテーマだと思っていたが、ほぼほったらかしで後半になっていきなり桃太郎の家来の様な登場の仕方をするので、居ても居なくても問題なかったんじゃないだろうかと思った。
オプティマスプライムがダイノボットの背中に乗って突進するシーンが撮りたいがためだったのだろうか?

オプティマスプライムはリーダーとしては優秀でもなんだかんだでボコボコにされるシーンが多いが、彼よりもバンブルビー好きの自分としては最後に大活躍を見せてくれるので歓喜。あのカポエラ風なアクションがえらく格好良い。
サムライ風なキャラの声が渡辺謙とは聞いていて「先生」という台詞はかなり違和感があったけど。

結局敵はメガトロンに関係ある奴だったし、次回へ続くし、一作目にしては長過ぎるしで、消化不良の上に疲れた。
でもこれは劇場で観ないと意味が無い類の映画なのは間違いない。
恐らく劇場で観なかったとしても一生後悔はしないと思うが・・・。

「なかみがなくたっていいじゃない べいだもの」

@TOHOシネマズ梅田
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