Hondaカット

オール・ユー・ニード・イズ・キルのHondaカットのレビュー・感想・評価

4.0
80点。IMAX3Dにて。タイムループものの面白いツボは押さえてる上に、理屈系SF映画としても、ガジェット戦闘映画としても、トム・クルーズの笑える格好良さ映画としても楽しめた。前半のテンポの良さとブラックコメディ、オフビート感のある編集は感心するほど巧いし、世界観やルールに入っていける感じも込みで大成功していると思う。理論が破綻だらけだとしても、物語内での納得はできた。

何よりも日本のライトノベルが原作であるところが素晴らしい。いわゆる日本の話の良〜く出来たアニメ、ゲーム、メカもの文化の流れがハリウッド超大作映画に評価されたという(ちゃんと脚本的にもそのツボを押さえてる)日本が産み出したエンターテインメントの、誇るべき快挙だ。

終盤があまりに普通なので、そこに『恋はデジャヴ』(タイムループものの傑作!)のように哲学ですら表せる主人公の変化や行動があったりとか、日本ならではの【無常観】がもう少し出れば傑作たりえたのかも・・・という贅沢を思いつつ。でも十二分に満足でした。

ところで、起きるとことか撮影で10パターンくらいまとめ撮りしたのかなぁ、とか、そういうとこ気になります。
Hondaカット

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