TAK44マグナム

ハチェット レジェンド・ネバー・ダイのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

4.3
こいつはもはや戦争だ!!


たった三日間の出来事なのに、メッチャやたらと人がゴミクズのようにギッタンバッタンと殺されまくって、思わず尿漏れしそうになるスーパースプラッタースラッシャーホラーの第三弾!

監督が変更されてますが大丈夫。
完璧にアダム・グリーン印であります!
アダム・グリーンは毎回カメオ出演していて、一作目では怪奇沼ツアーに非参加で難を逃れたかと思うと、二作目では路上でゲロ吐いていて、今作ではゲロ吐き罪か何かで警察の厄介になってましたよ。
おまけに、「沼に行っておけば良かったなぁ」などと能天気なことを言ってましたが、行ってたら絶対あんた死んでますから!

そんな信頼度100%なホラーバカが創造した最強殺人鬼!
そう、ビクター・クロウリー!
前作のラストで頭をウンコ味のカレーみたいにされて完膚なきまでに死んだはずなのに、あっという間にご生還!
なんなの、このデップー以上に強力なヒーリングファクターは!?

ところで、1→2もそうでしたが本作のファーストカットは前作のラストカットなのです。
一作目から三作目まで、ちゃんと繋がっているんですねえ。
それだけに、主役のメリーベス役が一作目だけ違う女優さんなのがちょいと悔やまれるところ。

閑話休題。
復活したビクターでしたが、スーパーサイヤ人化したメリーベスのワンインチパンチによってダウン、しかも倒れたその先には御自慢のチェーンソーが!
愛機によって真っ二つになるビクター!
・・・って、始まってまだ五分たってるかたってないかでこのテンションですか。
素晴らしい!!

メリーベスが血だらけのまんま警察へ出頭したことから事件が明るみにでて、地元警察が捜査を開始します。
しかし、そうこなくちゃ!とばかりに不死身のビクターが蘇り、「容赦」って言葉を知らないに違いない大殺戮をまたもや開始しちゃいます!
ついにはスワットまで投入され、怪奇沼はさながら戦場のようになりますが、何となく「プレデター」っぽい雰囲気が格好いい。
全盛期のシュワちゃんですら瞬殺しかねないビクターの蛮行は止まることを知らず、「え?この人、ここで死んじゃうの?」と驚くほどのハイスピードで警官隊全滅も間近に!
そこへやって来たのは、対ビクター用の秘密兵器を携えたメリーベスたち!
いま、(ほぼ)ハルマゲドンが始まる・・・!


ついにエロ要素がゼロになりましたけれど(メリーベス役ダニエル・ハリスのシャワーシーンは有り。タトゥーの主張が強い!)、人体破壊の勢いは増しています。
ビクターの手にかかれば、いとも容易く腕も首ももげちゃうし、屈強な肉体も真っ二つに引き裂かれちゃうのだからたまらない!
警察官だろうがスワット隊員だろうが、何もできないまま肉塊にされてポイ!
そりゃそうだよね。ライフルはおろか、ロケットランチャーでも倒せないんだから(正確にはロケット弾を避けてたけど)たとえ軍隊が来たって死体が増えるだけの話。
もはや殺人鬼映画じゃなくて怪獣映画!
ビクター無双を眺めるだけの映画でありますな。
今回も20人は優に超えるキルカウントの仕事熱心ぶり!
24時間殺し回っても過労死とは無縁そうなビクター先生、天晴でございます!


今回、割と目立たないメリーベスですが、ラストでは主人公らしく殺ってくれますよ!
最近、四作目が日本でもリリースされましたけれど、まさかここから繋がっているのかな??
メリーベスがどうなったのかを知りたい!


そして「ハチェット 」と言えば、毎度、ホラー関係のゲスト出演者が楽しみなシリーズでもありますけれど、本作にはシド・ヘイグがあの強烈な顔面力を武器に、割とどうでもいい役で登場。
完全にコメディリリーフでした。
コメディといえば、そういうお笑いの要素が色濃いのもこのシリーズの特徴で、またもやアジア系俳優のパリー・シェンが出演しており、存在そのものが笑いのためにあるような役柄でしたよ。
前作までは殺される双子の役で出ていましたが、本作は別に兄弟とか親戚とか、そういう設定はなさそう。なのにクリソツ(苦笑)
「おまえみたいな顔した死体があったぞ」と言われたりします。
そりゃそうだよ、俳優さん同じ人だもの。
今回もパリー・シェンは絶体絶命になりますが、はたして彼に待っているのは生か死か?
誰も気にしていないかもしれませんが、それは観てのお楽しみです!


それにしても相変わらずスラッシャーホラーとしてキャッチーで、直球ど真ん中ですよ。
何も考えずに観られる血糊シャワーな映画って、やっぱりα波でも発信しているのか気持ち良いものですな!(←そんなわけない)
これぞまさしくホラーの世界遺産や〜!


レンタルDVD(GEO宅配)にて