羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が死轢き・・・🐑
2006年のニュージーランド産バイオパニックホラーですが、13年の時を経て、ようやく日本でも未体験ゾーン2020のラインナップに並び、劇場公開の陽の目をみました。
というわけで渋谷には行けなかったので青山シアターのオンライン上映で鑑賞。
これ便利ですよね。
1200円かかりますが電車賃考えるとお得。
唯一、それなりに機器の環境が揃っていないとスマホやPCで観ることになるので迫力にはどうしても欠けるのが難点ですけれど。
今回、ミラーリングできるアプリ使ってテレビで観ようと思ったのですが、何故かiosで使えるアプリがダウンロード出来なかったために諦めました。
結局スマホ鑑賞になってしまったのですが、観られないよりかはマシかな。
他にも数本観たいの残っているんで、青山シアターもアマゾンファイヤスティック単体で対応できるようにして頂きたい所存。
さてさて、「ブラックシープ」。
タイトル通り羊の映画ですけれど黒い羊が出てくるわけではありません。
皆んな、白いモフモフ。
但し、たぶん脳みそは真っ黒!
何故なら、遺伝子操作で誕生したスーパー羊に噛まれたからです!
スーパー羊はモンスター羊でありまして、人間のお肉が大好物なゾンビ羊!
こやつに噛まれると感染、健康だった羊も見た目はそのままなのに凶暴な人喰い羊になってしまいますよ!
そして驚くべきことに、人間が感染した場合は徐々に羊人間に変貌、もちろん狂ってしまいますので親しかった友人だろうが家族だろうが「肉汁たっぷりのステーキ」にしか見えなくなってしまうのです!
つまりこれ、危険な廃液あびたビーバーがゾンビになっちゃう傑作「ゾンビーバー」とほぼほぼ同じ!
もしかして「ゾンビーバー」って本作にインスパイアされたのかな?
まぁ、他にも同じようなアイデアの映画はありそうですけれどね。
シリアスとコメディが混ざり合ったテイストも「ゾンビーバー」に近い。
ただ、あちらよりかはややシリアス寄りで、そこまで突き抜けた感はないかも。
終盤になると、チ●コが伸びたり、解決策が「マジでそれかよ!」って苦笑いする他ないバカバカしい方法なのが炸裂!
最高にアホ過ぎて、見事に溜飲を下げてくれましたよ!
チ●コが伸びる映画に駄作なし!(苦笑)
下品ですけれどね(汗)
お話のメインとなるのは羊恐怖症の弟(←主人公)と、牧場経営のことしか頭にない兄の確執。
そこに、環境自然団体の動物博愛主義者がスーパー羊の遺伝子実験をやめさせようと乗りこんできます。
たった2人だけど。
ちょっとピントのずれた思考回路の持ち主である女子の運動家が主にギャグ担当でして、役名からしてエクスペリエンス(経験/体験)。
カタカナだと「JOJOかよ!」ってなぐらい無駄に格好いい(苦笑)
そんな彼女は主人公に助けられ、以後、事態を収拾させるために行動を共にします。
とにかくゾンビ羊は瞬く間にパンデミック!
牧場の羊は全て血に飢えたモフモフビーストとなってしまいます!
モフモフがゴアゴアでグログロにモグモグしまくりますよ!
カラスが生ゴミを漁っているかの如く、そこらじゅうで死体を食い散らかすモフモフたち。
何百もの羊がドドドーーッ!と群れをなして迫ってくるのが圧巻!
人が集会しているところを食い荒らしてゆくのは、やはりこういったモンスターパニックモノの醍醐味ですよね。
「ピラニア3D」や「グエムル-漢江の怪物」等の作品でもそうですが、逃げ惑う人々に怪物が情け容赦なく襲い掛かるさまは恐怖を感じさせるのに非常に効果的。
古くは、巨大ワニが人をなぎ倒すようにパーティ会場で暴れ回る「アリゲーター」も子供心に鮮烈でした。
下手にCGに頼らず、アニマトロニクスや特殊メイクで実在感のある殺戮シーンに仕上げたのも完全に正解。
精巧なプロップである巨大な蜂が登場する「スタング」でも思いましたが、やはり、いくらCGが不可能を可能にしてくれる映像技術だとしても実在感だけは「本物」には敵わないと思います。
お話としてはかなり都合がよいし、羊がゾンビになっただけで(羊人間もいるけれど)そこまで特筆すべき点もないのですが、襲撃場面で日本語が聞けるし(苦笑)、兎にも角にもラストのバカっぷりを楽しんでもらいたい映画ですね!
最後の最後までホラーらしい脱力感を味わせてくれますよ。
雄大で美しい自然のロケーションをバックに、血飛沫や臓物、人体切り株がこれでもかとホラーファンの感覚を刺激してくれる良作。
モフモフ好きは必見ですぞ〜!
🐑メェェェェェ〜〜〜🐑
青山シアター(オンライン上映)にて