ライバル同士として火花を散らしていたものの、決着をつけぬまま引退してしまったボクサーたちが30年の時を経て再びリングに上がって戦うという話。
シルヴェスター・スタローンとロバート・デ・ニーロの共演作。
かたや造船所で働くしがない工員、かたやレストラン経営や車販売等で成功した女たらしなお金持ち。
そんな正反対な生活を送る二人が再びリングで戦う姿は「RUSH」と同様の熱さがあった。
スタローンといえば「ロッキー」だし、デ・ニーロと言えば「レイジング・ブル」と、二人共にボクシング映画の代表作を持っているという事で、何かしたそれに関連したネタも挟まれてます。(生卵一気飲み)
宣伝イベントで二人が何か揉め事を起こすとその度に動画を撮られてネットに流されるという痛々しさ溢れるコメディ要素が笑えるのだがそれと同時に老いた者同士の身体の変化をまざまざと見せ付けられる切なさも感じます。
モーションキャプチャーの時に緑色の全身タイツを着させられている所は結構笑った。
アラン・アーキン演じる爺さんコーチがいちいち良い味出してるし、クリス・タッカーと並んで脇役がしっかりしていたからこそ成り立っていた。
ただ、試合までが長い。
試合だけでなくリングの外では女性関係でも揉めていて、ほったらかしていた息子やその母との和解に時間をかけ過ぎでなかなか前に進まないという印象でした。
それでも、ヨボヨボでブヨブヨだった身体をがっしりとシェイプアップしたデ・ニーロはもちろん素晴らしかったし、二人がぶつかり合うラストの試合の迫力や助け合う姿にちょっとウルっとしましたよ。
全体的に面白かったが、一番笑ったのはエンドロールのマイク・タイソンでした。
@大阪ステーションシネマ